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爆心地ヒロシマに入る カメラマンは何を見たか
著:林重男
広島・長崎への原子爆弾投下後二ヶ月、原子爆弾の被害調査を行った原爆災害調査団の一人として同行した写真家の著者が被災地域で見たものを写真を交えて綴る一冊。
その写真から、原子爆弾を市街地で使用した場合の被害の凄まじさを伺うことができる。まさに、ジュニア新書に相応しく、小・中学生に読んで欲しい本である。
ほんの少しではあるが、ブルドーザーで瓦礫を崖下へ落とす作業時に瓦礫の中の白骨死体をそのまま崖下へ落とす等、当時のアメリカ軍の様子が記載されていた。(もちろん、兵士に銃を突き付けられて撮るなと言われた為にその写真は無い)
ただ、最後にお涙頂戴の感動話を入れてある点等は、出版の都合上ただ救いの無い内容だけでは難しいというのは理解できるが、残念である。実際には救いようの無い悲しい出来事なのだからそれはそれとして受け止めるべきだと私は感じる。
また、こうした原爆の恐ろしさを伝える出版物でよく感じる事で、目に見えないものなので仕方ないと言えば仕方ないのだが、その威力の凄まじさは伝わってくるが、放射線被曝の恐ろしさがあまり伝わってこない。
しつこい様だが、本書でも放射線を放射能と表記している。
放射能は放射線を出す能力、あるいはそうした性質を持つ物質に対する言葉なので、科学的にはもちろん、日本語の用法としても「放射能が被爆者のからだをむしばんできた」という表現は不適切である。「放射線が被曝者のからだをむしばむ」が正確である。こうした、日本に限らず世界の人人に読んで欲しい本は是非、外国語に翻訳してほしいのだが、その際の誤訳の原因となるかもしれないので気を付けてほしい。
因みに、これも105円。Amazonの最安価格が777円。うーん、Book-Off恐るべし。
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